入札戦略タイプについて【最上級②】

    初めのうちは個別入札戦略を推奨していますが
    他にも「自動入札戦略」という機能があります。

    自動入札戦略は「コンバージョンの設定」ができないと効果は発揮してくれないので、
    必ずコンバージョンの設定を理解した上でご覧ください。

     

    また、この説明を読んで
    すぐに既存のキャンペーンの入札戦略を変更しないでください。

     

    前提として頭に入れておいてもらいたいのですが
    入札戦略は必ずしもパフォーマンスを上げるものではありません。

    個別クリック単価で配信していて
    成果もそれなりに上がっているキャンペーンの入札戦略をいきなり変更してしまうと、
    キャンペーンの配信が崩れて、急に成果が上がらなくなるということもあります。

    必ず下書きとテストを使って、
    現在のキャンペーンを残しつつテストを行うようにしてください。

     

    自動入札戦略とは

    自動入札戦略とは
    設定した目標(クリック数、コンバージョン、インプレッション)に合わせて
    キャンペーンの配信を自動調整してくれる機能のことを言います。

    例えで言うと、「クリック数の最大化」の設定を行えば、Googleが自動的に
    予算内で多くのクリック数を獲得できるように調整してくれるということです。

     

     

    自動入札戦略のメリットとデメリットはこちらになります。

    【メリット】

    ・自動調整になるので、単価の設定をしなくてもいい
    ・学習していくので広告費の削減につながる
    ・多くのデータに基づいて調整されるので配信精度が向上する

     

    【デメリット】

    ・自分でコントロールできないので、広告費が一気に増えてしまう日もある
    ・学習期間は最低でも2~3週間はかかる
    ・コンバージョン数がある程度蓄積できていないと調整の精度が落ちて時間がかかる
    (CV数50あると良い)

     
    これから説明していく内容は
    入札戦略の段階の上げ方として参考にしてください。

     

    入札戦略の段階① 個別クリック単価

    自動入札戦略を行うにもコンバージョンが溜まっていないと効果がないので
    まずは個別クリック単価でコンバージョン数を集めます。

     

    この段階では

    ・どんなキーワードがどれだけの単価が必要なのか?
    ・競合が強いのか弱いのか?
    ・表示回数はどれくらいなのか?

    このようなことを把握することもできます。

     

    ※個別クリック単価でうまく利益が出せていたら
    そのまま配信し続けてもいいです。

     

    入札戦略の段階② 目標コンバージョン単価

    目標コンバージョン単価というのは
    設定した目標コンバージョン単価に近い金額で
    コンバージョンを最大限に獲得できるよう自動で入札単価が調整される仕組みです。

     

    個別クリック単価で配信していて成果が出てきたら
    目標コンバージョン単価を使うとパフォーマンスが良くなる可能性があります。

    今までは1000円で1コンバージョンだったけど
    500円で1コンバージョン取れる可能性があるということです。

     

    ただ、あまりにも目標コンバージョン単価の金額を低くしすぎると
    広告の表示回数が減ってしまうというデメリットもあります。

     

    なので、目標コンバージョン単価は
    設定時に出てくる推奨金額をそのまま使用してください。

     

    安い単価でコンバージョン(公式サイトへの誘導)を取ることができれば
    それだけ購入に繋げることもできるので試してみてください。

     

    入札戦略の段階③ 目標広告費用対効果

    ※この入札戦略は公式サイトのサンクスページにタグを埋め込んで
    最終的な成果地点である「コンバージョン値(売上金額)」が
    Google上で確認できないと使っても意味はありません。

     

    ※目標広告費用対効果に基づく入札をキャンペーンで使用するには、
    過去 30 日間にコンバージョンを 15 件以上獲得する必要があります。
    最大限の成果を得るには、過去 30 日間に 50 件以上の
    コンバージョンを獲得していることが推奨。

     

    目標広告費用対効果とは
    設定された広告費用対効果(ROAS)を目標に
    コンバージョンを最大化できるよう自動で入札単価が調整される仕組みです。

     

    ROASとは簡単に言うと
    広告費用の回収率(何倍になって返ってきているか)」のことを言い、
    計算式は「売上÷広告費×100(%)」です。

     

    (例)広告費が20万円で売上が100万円の場合、ROASは500%

    100万円÷20万円×100=500%

     

    このROASに最適化をかけるのが目標広告費用対効果です。

     

    「目標広告費用対効果」を使うと長期間ほぼ放置していても
    成果を出し続けてくれることもあります。

    一番重視するのは利益なので、
    その広告費用対効果を最適化できるのはかなり魅力な入札戦略です。

     

    ※この入札戦略が一番良いというわけではありませんので
    必ず他の入札戦略を試してみて自分に合う入札戦略を見つけてください。

     

    入札戦略については以上です。

    リスティングの場合だと
    キーワードの検索ボリュームによって広告の表示回数も変わってきますし、
    自動入札戦略を使ったからと言って劇的に変化することはありません。

     

    その中でも広告の表示回数はできるだけ増やしたいのですが、
    個別クリック単価でただ単価を上げるだけだと
    無駄に広告費がかかってしまうこともあります。

    そんなときに使えるのが自動入札戦略です。

     

    個別クリック単価で慣れてきたら
    下書きとテストで並行して
    徐々に自動入札戦略も取り入れていきましょう。

    おすすめの記事
    4-4.メンテナンス方法
    広告文のABテストについて 最初に作成して配信している広告文が一番反応の良い広告文だとは証明はできません。 そのために、通称「ABテスト」で、広告文を複数出稿してどの広告が反応がいいかを確かめていきます。 広告文のクリック率は最低でも5%は欲しいです。 現状の広告文でクリック率が低いのであれば、新しく広告文をテストして...
    3-6.Google広告の出稿方法
    除外地域設定 商標で出稿をしていると警告がくる場合があります。その場合、配信地域を絞る必要があります。※商標名でなくてもサイト内の商品名を完全一致で選定する方法もあります。 下記の手順に沿って除外地域を設定してください。 ※キャンペーンごとにか除外地域は設定できません。   除外設定をしたいキャンペーンのタブにある「地...